真壁ちなーの日々

先日の日曜日のお話です。

3歳くらいの女の子とお父さん、という2人連れのお客様が来店されました。
食事を終えて店を出られたのですが、しばらくしてお父さんだけが「電話を貸してください」と戻ってきました。
受話器を渡すと、結構長い時間何ヶ所かに掛けている様子。
なんだか深刻そうでした。

気になったスタッフが受話器を返して貰う時に「大丈夫ですか？何かあったんですか？」と声をおかけしました。
すると、


「娘を車内に残したまま内鍵してしまった」


というではないですか！
時間は3時半ごろでしたが、その日は晴天で気温も28度以上あったと思います。
そんな天気の中、長時間車内に閉じ込められたら大変なことになります！
それでＪＡＦに電話をしたけど、ここに到着するまでに４０分は掛かると言われ、警察にも電話したけどこちらに向かってくれる様子は無かった、とのことでした。

「とにかく、車の側にいます」

とそのお客様は玄関を出て行かれました。
私たちも心配だったので、ちょうど助っ人に来ていた父に事情を話して、様子を見に行ってもらうことにしました。

ところが、しばらくして父が「それらしき車はどこにも無かったぞ～」と帰ってきたのです。

え？今さっき出て行ったばかりなのに？と私たちも訳が分かりません。
ひょっとしたら店の駐車場じゃない場所に停めてるのかもしれない！
と慌てて周辺を探し回りました。

でもやっぱりいないのです。

すると警察から店に電話が掛かってきました。
「さっきの内鍵の件ですが、どうしても開かない場合は窓を割ってください」との内容でした。
私たちは本人がいないことを説明すると、警察もウチの店名と電話番号は聞いたけど、本人の名前も連絡先も聞いていないとのこと（警察～・・・怒）。

そうこうしているうちにＪＡＦが到着。
やっぱり本人がいないことを説明すると、2台で（あとでもう1台がやってきました）真壁中を探してくれました。
でもやっぱりそれらしき車両がいないということで、「何かあったらすぐに連絡を下さい」と帰っていきました。
ちなみにＪＡＦも警察と一緒で本人の名前も連絡先も聞いてなかったそう・・・（ＪＡＦ～・・・呆）。

きっと車に戻ったら鍵が開いたんでしょうね。
で、開いた開いたって帰っちゃったんでしょうね。

でも・・・非常に納得がいきません。
どれだけの人間が心配してそこらじゅうを探し回ったか。
なぜ「開きました」と電話1本、声掛け一つ出来ないのか。
それにスタッフが気がついて声を掛けなければ、ＪＡＦや警察に連絡したことも、ウチの電話番号を教えたことも何があったのかさえ知らなかったわけです。

凄く凄く後味の悪い事件でした。


これに限らず、たまに似たようなことがあります。
一旦店を出た方が、「カバンがない、財布がない」と戻ってきて、スタッフが店内を探してる間に見つかって（大抵は車の中にあったとか、連れの人が気を利かせて持っていてくれたとか）、こちらには何も言わず帰ってしまうとか。
普通に門から出て行く姿をたまたま窓から見て「あ・・・見つかったんだ・・・」と呆然と見送る、というようなこともありました。


お願いですから、結局どうなったのか凄く気になるので、こちらにもご一報ください（泣）


翌日、「きっと無事だったんだよね。鍵が開いて帰ったんだよね」と祈るような不安な気持ちで朝刊やテレビのニュースを見ていた私たちなのでした。